安田町の神峰山の中腹、標高400mを超える山上にある札所です。寺伝では神功皇后の時代に天照大神をまつった神社が起こりで、奈良時代に行基が十一面観音を刻んで神と仏を合わせてまつり、のちに空海が堂を整えたとされます。険しい坂道から「遍路ころがし」「土佐の関所」と呼ばれ、江戸時代には麓で遥拝して済ませる遍路もいたほどでした。明治の神仏分離で寺は一度廃され、本尊は金剛頂寺に預けられましたが、明治中期に再興されています。昭和に車道が開かれ参拝しやすくなりました。石段の両側に広がる庭園は四季の花が美しく、名水の湧き水が参拝者の喉を潤します。
見どころ
- 遍路ころがし:標高約430〜450mの山上にあり、急な参道と仁王門をくぐった後も約160段の石段を上る「土佐の関所」と呼ばれた難所
- 石段沿いの庭園:庫裏から本堂までの斜面一面が庭園で、つつじ・さつき・紅葉などが彩り、梅が咲くころはウグイスのさえずりも響く
- 神峯の水:鐘楼の裏手に湧く清水で、土佐の名水40選の一つ。病気平癒の言い伝えがある
- 岩崎弥太郎の母の日参:幕末、のちに三菱を興す岩崎弥太郎の母が、わが子の立身を祈って遠い道のりを21日間続けて参ったと伝わる(距離は霊場会が往復約20km、Wikipediaが片道約20kmと記す)
- 神峯神社:寺のすぐ上に鎮座し、明治の神仏分離までは寺と一体だった
参拝の案内
- 住所
- 〒781-6422 高知県安芸郡安田町唐浜2594
- アクセス
- 土佐くろしお鉄道ごめん・なはり線「唐浜駅」から約3.9km(「真っ縦」と呼ばれる急坂の遍路道を上る)
- 高知東部交通バス「東谷入り口」から約3.9km
- 車:国道55号を室戸方面へ、安田町唐浜駅の標識で左折し、広域農道を経て約1.5km(霊場会)
- 駐車場
- あり 普通車30台、有料、時間の制限なし(霊場会)。Wikipediaによると料金は納経所で支払い、バイク100円・軽自動車200円・5人乗り乗用車300円・6人乗り以上500円・マイクロバス1,000円
- 拝観時間
- 納経所の受付は8:00〜17:00(霊場会の共通案内)。境内の参拝時間の定めは資料で確認できなかった
- 御朱印
- 確認中 納経所で受付。納経時間は8:00〜17:00(霊場会の案内。令和6年4月1日に7:00開始から変更)。納経料は納経帳500円(重ね印は300円)・掛軸700円・白衣300円(令和6年4月1日改定、霊場会)。納経帳・掛軸に納経を受けると本尊の御影(白黒)が授与される。彩色御影は1体200円。納経所は仁王門を入って左の庫裏(Wikipedia)
由緒・信仰
- 創建
- 天平2年(730)、聖武天皇の勅を受けた行基が十一面観音を刻み、神功皇后ゆかりと伝わる神社と合わせてまつったのが始まりとされる。大同4年(809)ごろ弘法大師が堂を建てて観音堂と名づけたという(霊場会の開基欄は弘法大師)
- 主な行事
- 初会式観音護摩法要(1月18日)
- 大祭観音護摩法要(8月9日)
Googleマップで経路を見る
参考にした資料(4件・2026-10-16確認)
参拝時間・拝観料・御朱印の受付・駐車場は変わることがあります。お出かけ前に公式の案内をご確認ください。