室戸市室津の港を見渡す丘に建つ札所で、地元では「津寺(つでら)」と呼ばれています。空海が山の姿を地蔵菩薩の宝珠に見立てて霊地と定め、延命地蔵を刻んだのが始まりとされます。江戸時代の初め、室戸沖で嵐に遭った土佐藩主山内一豊の船を一人の僧が港へ導き、寺に戻ると本尊の地蔵が濡れていたという話から「楫取地蔵」の名で信仰されてきました。『今昔物語集』にも火事の際に本尊が自ら難を逃れた話が載っています。明治初めに一度廃寺となり、本堂と大師堂は昭和の再建です。山門から急な石段を上った本堂の前からは、港町と太平洋の広い眺めが楽しめます。
見どころ
- 本堂への石段:全125段の急な石段で、途中に竜宮城を思わせる鐘楼門(上層が鐘楼、両脇に仁王像)が建つ
- 本堂からの眺め:室津港と室津川の河口、太平洋、行当岬方面まで見渡せる
- 楫取地蔵の伝説:慶長7年(1602)、室戸沖で嵐に遭った山内一豊の船を僧が導き、その後本尊の体が濡れていたと伝わる
- 一木神社とお釜岩:命がけで室津港を改修した一木権兵衛をまつる神社が参道脇にある
参拝の案内
- 住所
- 〒781-7102 高知県室戸市室津2652-イ
- アクセス
- 高知東部交通バス「室戸」バス停から約0.5km
- 鉄道の最寄りは土佐くろしお鉄道ごめん・なはり線「奈半利駅」(約20km)
- 車:国道55号を室戸方面へ。室戸市浮津の高知信用金庫ATM手前で右折し、町の案内板の前を左折(霊場会)
- 駐車場
- あり 室津港の広場を使わせてもらう形で無料。車は境内に入れない(霊場会・Wikipedia)
- 拝観時間
- 納経所の受付は8:00〜17:00(霊場会の共通案内)。境内の参拝時間の定めは資料で確認できなかった
- 御朱印
- 確認中 納経所で受付。納経時間は8:00〜17:00(霊場会の案内。令和6年4月1日に7:00開始から変更)。納経料は納経帳500円(重ね印は300円)・掛軸700円・白衣300円(令和6年4月1日改定、霊場会)。納経帳・掛軸に納経を受けると本尊の御影(白黒)が授与される。彩色御影は1体200円。納経所は山門を入って右手、大師堂の並び(霊場会)
由緒・信仰
- 創建
- 大同2年(807)、弘法大師が山の形を地蔵菩薩の宝珠に見立てて霊地とし、地蔵菩薩を刻んで開いたと伝わる
Googleマップで経路を見る
参考にした資料(4件・2026-10-16確認)
参拝時間・拝観料・御朱印の受付・駐車場は変わることがあります。お出かけ前に公式の案内をご確認ください。