久万高原町の標高約570mの山中にある札所で、八十八か所のちょうど折り返しにあたることから「中札所」と呼ばれます。飛鳥時代に猟師の兄弟が草むらで十一面観音を見つけてまつり、文武天皇の命で寺が建てられて年号から寺名が付いたと伝わります。のちに空海が訪れて真言宗に改めました。平安時代末に焼失した後、病が癒えた後白河天皇の支援で再建され、妹宮が住職として迎えられたといいます。その後も戦乱や明治の大火で三度焼けては、地元の人々の手で再興されてきました。老杉に囲まれた参道は静かで、昭和に土中から掘り出された観音像は病を取り除く仏として信仰されています。
見どころ
- 中札所:八十八か所のちょうど半分にあたる札所。43番明石寺から約80kmの峠越えが続く「遍路ころがし」の先にある
- 掘出観音:昭和9年に山中の大木の根元から、法華経を一字ずつ書いた石に覆われた状態で掘り出された平安後期〜鎌倉初期の金銅観音像(町指定文化財)
- 陵権現と勅使橋:病気平癒の祈願がかなった後白河天皇が妹宮を住職として送ったと伝わり、その廟や勅使橋の跡、「菅生山」の勅額が残る
- 老樹の境内:標高約570mの山中で老杉が立ち並び、山全体が県指定名勝「菅生山」
- 芭蕉塚と仁王像:芭蕉をしのんで建てられた句碑(霜夜塚)や、室町時代の金剛力士像(町指定文化財)
参拝の案内
- 住所
- 〒791-1205 愛媛県上浮穴郡久万高原町菅生2-1173
- アクセス
- JR松山駅からJR四国バス久万高原線で「久万中学校前」下車、約1.2km
- 車:松山ICから国道33号を久万方面へ。久万警察署の次の信号を左折して県道12号へ入り、久万公園前を右折、久万美術館を過ぎて左折(霊場会)
- 駐車場
- あり 無料(霊場会)。Wikipediaによると境外駐車場が普通車20台・大型3台、境内駐車場が普通車10台で、いずれも無料
- 拝観時間
- 納経所の受付は8:00〜17:00(霊場会の共通案内)。境内の参拝時間の定めは資料で確認できなかった
- 御朱印
- 確認中 納経所で受付。納経時間は8:00〜17:00(霊場会の案内。令和6年4月1日に7:00開始から変更)。納経料は納経帳500円(重ね印は300円)・掛軸700円・白衣300円(令和6年4月1日改定、霊場会)。納経帳・掛軸に納経を受けると本尊の御影(白黒)が授与される。彩色御影は1体200円。納経所は仁王門の先の石段を上がった右手(Wikipedia)
由緒・信仰
- 創建
- 大宝元年(701)、安芸から来た猟師の明神右京・隼人の兄弟が、百済の僧が山中に残した十一面観音を見つけて草庵にまつり、文武天皇の勅命で寺が建てられたと伝わる。弘仁13年(822)に弘法大師が訪れ、天台宗から真言宗に改めたとされる
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参考にした資料(4件・2026-10-16確認)
参拝時間・拝観料・御朱印の受付・駐車場は変わることがあります。お出かけ前に公式の案内をご確認ください。