国立市の甲州街道沿いにある谷保天満宮は、湯島・亀戸と並び関東三天神に数えられ、東日本で最も古い天満宮とされます。社伝では、父・菅原道真の左遷に連座してこの地へ流された三男の道武が、父の訃報を受けてその像を刻み祀ったことに始まるといいます。街道から石段を下った先に社殿が建つ「下り宮」で、境内は湧水の弁天池や梅林に囲まれ、都内とは思えない落ち着いた雰囲気です。鎌倉時代の狛犬と扁額は国の重要文化財に指定されています。明治41年に有栖川宮威仁親王らの自動車遠乗会がここを目指して無事に往復したことから交通安全祈願の発祥地とされ、毎年12月にはクラシックカーが集う旧車祭も開かれます。早春の梅祭りや秋の例祭、うそ替え神事など、四季を通じて行事の多い神社です。
見どころ
- 甲州街道から石段を下りて社殿に向かう珍しい「下り宮」の配置。多摩川沿いの段丘の地形がそのまま参道に表れています。
- 鎌倉時代の木造獅子狛犬と「天満宮」の木造扁額は国の重要文化財。社務所2階の宝物殿で日曜・祝日に無料で見られます。
- 早春に紅白の梅が咲きそろう梅林。山口瞳の文学碑や有栖川宮威仁親王の記念碑も林の中に立ちます。
- 本殿裏の湧水をたたえた弁天池と、池の中央の厳島神社。周囲は初夏にあじさいが彩ります。
- 1908年の日本初のドライブツアーの目的地となった縁で「交通安全祈願発祥の地」とされ、車のお祓い所も備えます。
参拝の案内
- アクセス
- JR南武線「谷保駅」から徒歩約3分
- JR中央線「国立駅」から府中行きバス(谷保経由)で約10分、「谷保天神」下車
- 京王線「府中駅」または「聖蹟桜ヶ丘駅」から国立駅行きバス(谷保経由)で約10分、「谷保天神」下車
- 車は中央道「国立府中IC」から約3分
- 駐車場
- あり 約30台。料金の記載なし。正月・例大祭の日は大変混雑するため公共交通機関の利用を推奨
- 参拝時間
- 境内の参拝時間の記載なし。お札場(お守り・絵馬等の授与)9:00〜16:50、社務所10:00〜16:00、ご祈祷受付10:00〜15:30。年中無休
- 拝観料など
- 境内参拝料の記載なし。宝物殿(社務所2階)の重要文化財参観は日曜・祝日11:00〜15:00、無料
- 御朱印
- 確認中 初穂料500円。お札場(9:00〜16:50)で授与と思われるが御朱印専用の受付時間の記載はなし。梅の柄入りの御朱印として知られる
- 御朱印帳
- オリジナル御朱印帳あり。梅をあしらった水色のパステル調の表紙で、小2,000円・大2,500円
- 混雑する時期
- 正月の初詣は行列ができるほど混み、駐車場(約30台)も大変混雑する
- 9月25日の例大祭と近い土日(万燈行列・獅子舞)も駐車場が混雑する
- 3月の梅まつり(甲州街道側の梅林)
- 受験期は合格祈願の受験生・家族が多く訪れる
由緒・信仰
- 社格など
- 旧府社(明治18年昇格)。式内社(小)の論社
- 創建
- 延喜3年(903年)、武蔵国に流された道真公の三男・道武公が父の死を悼み、その姿を刻んで祀ったのが始まりと伝わる。養和元年(1181年)に子孫の津戸三郎為守が現在地へ社殿を移したとされる
- 主な行事
- 歳旦祭(1月1日)
- 初天神・筆供養(1月25日)
- 梅祭り(2月)
- 夏越しの大祓(6月30日)
- 例祭(9月25日前後。令和8年は9月15日〜27日)
- うそ替え神事・おかがら火(庭燎祭)(11月3日前後)
- 大鷲祭(おとりさま。11月の酉の日)
- 新嘗祭(11月23日)
- 谷保天満宮旧車祭(12月)
Googleマップで経路を見る
参考にした資料(8件・2026-10-16確認)
参拝時間・拝観料・御朱印の受付・駐車場は変わることがあります。お出かけ前に公式の案内をご確認ください。