徳島県南部、日和佐の町を見下ろす高台に建つ阿波最後の札所で、高野山真言宗の別格本山です。寺伝では奈良時代に行基が開き、弘仁6年(815)に42歳だった空海が自身と人々の災厄を払うため薬師如来を刻んだとされ、厄除けの寺として全国から参拝者が訪れます。鎌倉時代の火災で本尊が奥の院へ逃れ、伽藍の再建後に後ろ向きで戻ったという伝説があり、その旧本尊は今も秘仏です。山門から本堂へは厄年にちなむ段数の石段が続き、硬貨を一段ずつ置いて上る光景が名物になっています。さらに上には昭和の瑜祇塔がそびえ、地下の戒壇巡りや展望を楽しめます。
見どころ
- 厄坂:本堂へ向かう女厄坂33段・男厄坂42段と、本堂から瑜祇塔へ続く還暦厄坂。参拝者は一段ごとに賽銭を置きながら上る
- 瑜祇塔:昭和38年(1963)建立、高さ29m。上部が四角・下部が円筒の珍しい一重の塔で、地下は真っ暗な中を進んで薬師三尊と縁を結ぶ戒壇巡り
- 後向き薬師の伝説:文治4年(1188)の火災で本尊が奥の院へ飛び去り、再建後に戻って後ろ向きに厨子へ入ったと伝わる
- 肺大師:本堂裏の祠。ラジウムを含む霊水が絶えず湧き、肺病などに効くと言い伝えられる
- 大楠と眺望:樹齢600〜700年と推定される町指定天然記念物の大楠。境内から日和佐の町並みを見渡す眺めは四国八十八景に選ばれている
参拝の案内
- 住所
- 〒779-2305 徳島県海部郡美波町奥河内字寺前285-1
- アクセス
- JR牟岐線「日和佐駅」から徒歩約10分(約0.4km)
- 徳島バス 高速バス室戸・生見・阿南大阪線「日和佐」バス停から約0.4km
- 車:徳島市から国道55号を室戸方面へ。国道55号「薬王寺前」からすぐ
- 駐車場
- あり 普通車350台、マイクロバス・大型バス10台。無料。利用は7:00〜17:00(霊場会)。公式サイトのアクセスページでは「500台(無料)」と記載
- 拝観時間
- 納経所の受付は8:00〜17:00(霊場会の共通案内)。境内の参拝時間の定めは資料で確認できなかった
- 拝観料
- 境内の拝観料は資料に記載なし(未確認)。瑜祇塔2階の展望台の見学は有料(Wikipedia。金額は未確認)
- 御朱印
- 確認中 納経所で受付。納経時間は8:00〜17:00(霊場会の案内。令和6年4月1日に7:00開始から変更)。納経料は納経帳500円(重ね印は300円)・掛軸700円・白衣300円(令和6年4月1日改定、霊場会)。納経帳・掛軸に納経を受けると本尊の御影(白黒)が授与される。彩色御影は1体200円。奥之院・玉厨子山泰仙寺の納経も薬王寺の納経所で受け付けている(Wikipedia)
由緒・信仰
- ご本尊
- 厄除薬師如来(伝弘法大師作。焼失を逃れた元の本尊は「後向き薬師」として秘仏)
- 創建
- 神亀3年(726)、聖武天皇の勅願を受けた行基が開いたと伝わる。弘仁6年(815)、42歳の弘法大師が厄除けの薬師如来を刻んで本尊としたとされる
- 主な行事
- 新春祈祷会(1月1日〜3日)
- 星まつり・節分法会(2月3日)
- 厄除け初会式(2月11日〜12日。12日に大般若経転読大護摩供と餅投げ)
- 涅槃会(2月15日)
- 釈尊花祭り(4月8日。甘茶の接待)
- 正御影供(4月21日。稚児行列)
- 夏会式(旧暦5月晦日)
- 弘法大師降誕会(6月15日)
- 盂蘭盆会(8月13日〜16日)
- 施餓鬼会(8月16日)
- 鎮守祭(10月15日)
- 厄除越年会(大晦日)
- 本尊月並法会(毎月12日)
Googleマップで経路を見る
参考にした資料(8件・2026-10-16確認)
参拝時間・拝観料・御朱印の受付・駐車場は変わることがあります。お出かけ前に公式の案内をご確認ください。