阿南市加茂町、標高600mほどの太龍寺山の山頂近くにある第二十一番札所で、壮大な伽藍から「西の高野」と称されます。若き日の弘法大師が南の岩場で百日間の修行に打ち込んだことは、大師自身の著作『三教指帰』にも記されており、大師の原点ともいえる霊地です。山号は修行の場の舎心嶽、寺名は修行中の大師を守った龍にちなみます。かつては阿波三大難所の一つで、麓から長い坂を登らなければなりませんでしたが、平成4年に西日本最長のロープウェイが開通し、山並みを眼下に眺めながら参拝できるようになりました。杉の巨木に囲まれた境内と、大師像の坐る岩場からの眺めは格別です。
見どころ
- 南舎心ヶ嶽:19歳の大師が百日間の虚空蔵求聞持法を修めたと伝わる岩場。断崖の上に大師のブロンズ像が坐る(境内から徒歩約15分)
- 太龍寺ロープウェイ:全長2,775mで西日本最長。約10分で山頂駅へ運ぶ
- 大師堂(御廟):橋・拝殿・御廟が高野山奥の院と同じ並びで造られ、「西の高野」と呼ばれる理由の一つ
- 持仏堂の龍の天井画:大廊下の天井に、高知の画家竹村松嶺が描いた龍がある
- 仁王門と丁石:仁王像は鎌倉時代の作とされ県内最大・最古級。参道沿いには南北朝時代の丁石も残る
参拝の案内
- アクセス
- 太龍寺ロープウェイ(山麓駅〜山頂駅、全長2,775m・約10分)。山頂駅を出て石段を上ると本堂の正面に出る
- 徳島バス丹生谷線「和食東」下車、徒歩約10分でロープウェイ山麓駅
- JR牟岐線「桑野駅」前から国道195号を西へ進むとロープウェイ乗り場(霊場会)
- 第20番鶴林寺から遍路道で約6.7km
- 駐車場
- あり 太龍寺ロープウェイ駐車場:普通車150台・マイクロバス10台・大型10台、終日無料(霊場会・阿波ナビ)。ロープウェイを使わず車で上る場合は普通車50台(500円)、マイクロ・大型は麓まで(阿波ナビ)
- 拝観時間
- 境内の参拝時間の定めは資料に記載なし。納経所の受付は8:00〜17:00(霊場会の基本の時間)
- 拝観料
- 境内の拝観料は資料に記載なし。ロープウェイは別料金(運賃は今回の資料で未確認)
- 御朱印
- 確認中 参道右側、石段手前の納経所で受付(Wikipedia)。受付は8:00〜17:00(霊場会『お遍路の心得』の基本の受付時間)。本尊のほか舎心嶽求聞持大師の納経印もある。納経料は資料に記載なし
由緒・信仰
- 創建
- 延暦12年(793)、桓武天皇の勅願で堂塔が建てられ、弘法大師が本尊を刻んで開いたと伝わる(阿波ナビは延暦11年(792)とする)
- 主な行事
- 本尊初会式・御開帳(1月12日 11時〜)
- 弘法大師正御影供・大師像開帳(旧暦3月21日)
- 仏生会・甘茶接待(旧暦4月8日)
- 除夜の鐘(大晦日23時半〜、一般参加可)
Googleマップで経路を見る
参考にした資料(4件・2026-10-16確認)
参拝時間・拝観料・御朱印の受付・駐車場は変わることがあります。お出かけ前に公式の案内をご確認ください。