築地場外市場のそばに鎮座する稲荷社で、「波除さま」と呼ばれています。明暦の大火の後、築地の海を埋め立てる工事は荒波に阻まれて難航しましたが、夜の海に光を放って漂う稲荷大神の御神体を見つけて祀ったところ波風が静まり、工事を終えることができたと伝わります。この由来から災難を除き荒波を乗り切る神として信仰されてきました。龍と虎を鎮めるのが獅子という考えにちなんで獅子との縁が深く、境内には巨大な厄除天井大獅子や雌獅子の「お歯黒獅子」がまつられ、6月のつきじ獅子祭では獅子が町を練り歩きます。市場の人々が建てたすし塚や玉子塚なども築地らしい見どころです。
見どころ
- 厄除天井大獅子:獅子殿にまつられた巨大な獅子頭で、江戸末期に焼失したものが平成2年に再興された。願い串を納めると願いを聞いてもらえるとされる
- お歯黒獅子:摂社・弁財天社に納められた雌の大獅子。総漆塗りの一木造で高さ約2.2m、重さ約700kgある
- 社殿と獅子頭:伊勢の外宮と同じ神明造の社殿は昭和12年の造営。本殿奥には嘉永元年(1848)作の獅子頭一対(中央区文化財)が龍虎の頭を見下ろすように置かれている
- すし塚・海老塚・玉子塚など:築地の市場や料理の業界団体が奉納した塚や碑が並び、食材への感謝の祭事も行われる
- 鉄製天水鉢(中央区文化財):天保9年(1838)に深川の鋳物師が鋳造したもの
参拝の案内
- 住所
- 〒104-0045 東京都中央区築地6-20-37
- アクセス
- 都営大江戸線「築地市場駅」から徒歩約5分
- 東京メトロ日比谷線「築地駅」から徒歩約7分
- 都営バス「築地六丁目」停留所から徒歩約3分
- 参拝時間
- 参拝時間の記載なし。夜間など社務所が閉まっている時間帯も本殿正面のガラス戸越しに本殿内を拝観できると公式に案内あり。電話受付は9:00〜17:00
- 御朱印
- 直書き・書き置き 本殿(波除神社)と摂社・弁財天社の御朱印が各500円(干支の季の栞付き、柄は3か月ごとに変わる)。七福神参り御朱印500円は7・17・27日のみ授与。五節句・節分・初巳大祭・つきじ獅子祭・夏詣などの祭典限定御朱印(各500円)や切り絵朱印(1,500円)は書置きのみ。東京福めぐり御朱印300円。受付時間は公式に記載なし
- 御朱印帳
- オリジナル御朱印帳 2,000円(2種)、限定御朱印専用ご朱印帳 2,000円(専用の特別朱印あり)
- 混雑する時期
- 元日の0時前後(大晦日23時30分からの年越ノ大祓式の後は0時まで境内に入れず、鳥居前に列ができる。干支の守り札は先着1,000名)
- 正月三が日。昇殿参拝は日時により待つことがある
- 6月10日前後のつきじ獅子祭
由緒・信仰
- 創建
- 万治2年(1659)、明暦の大火後の築地埋め立ての際、海に光りながら漂う稲荷大神の御神体を祀ったところ波が収まったと伝わる
- 主な行事
- つきじ獅子祭(6月10日前後の数日間)
- 節分祭追儺式(2月節分)
- 築地酉の市(11月酉の日)
- お火焚神事(12月第3土曜)
- 五節句の神事(1月7日・3月1日・5月1日・7月・9月1日)
Googleマップで経路を見る
参考にした資料(5件・2026-10-16確認)
参拝時間・拝観料・御朱印の受付・駐車場は変わることがあります。お出かけ前に公式の案内をご確認ください。