両国駅のすぐ近くにある浄土宗の寺院で、明暦3年の大火で亡くなった身元の分からない人々を弔うため、幕府が設けた塚から始まりました。宗派や身分を問わず、災害や水難の犠牲者、刑死者、さらには動物まであらゆる命を供養することを理念とし、「無縁寺」の名もそこに由来します。江戸時代後期から明治末までは境内で春秋の勧進相撲が開かれ、両国が相撲の町となる礎を築きました。今も力塚や、猫塚をはじめとする動物の供養塔、運にあやかる参拝者が絶えない鼠小僧の墓などが残ります。関東大震災の犠牲者の遺骨も納められており、江戸から現代まで、市井の人々の祈りを受け止めてきた寺です。
見どころ
- 本尊 阿弥陀如来坐像:鋳物師「釜六」の作で、かつては本堂の外に露座する濡れ仏だった。背後には千体地蔵尊が並ぶ
- 力塚:江戸後期から明治末まで76年間、境内が勧進相撲の定場所だった歴史を伝える碑。昭和11年に相撲協会が建立した
- 鼠小僧次郎吉の墓:長年捕まらなかった運にあやかろうと墓石を削って持ち帰る風習があり、受験生の参拝も多い
- 動物供養の碑:猫の恩返しの伝説で知られる猫塚や唐犬八之塚、オットセイ供養塔など、人も動物も分け隔てなく弔う寺らしい供養塔が並ぶ
- 水子塚と馬頭観音:寛政5年(1793)に松平定信の命で造立された水子塚は水子供養の発祥とされ、馬頭観世音菩薩は江戸三十三観音の第4番札所
参拝の案内
- 住所
- 〒130-0026 東京都墨田区両国2-8-10
- アクセス
- JR総武線「両国駅」西口から徒歩約3分
- 都営大江戸線「両国駅」から徒歩約10分
- 拝観時間
- 9:00〜17:00・年中無休(東京都観光公式サイト GO TOKYO)。寺務所の受付は毎日9:00〜16:30(公式)
- 御朱印
- 確認中 公式サイトに御朱印の案内なし。江戸三十三観音の第4番札所(馬頭観世音菩薩)
由緒・信仰
- ご本尊
- 阿弥陀如来(宝永2年〈1705〉に安置された銅造の坐像)
- 創建
- 明暦3年(1657)、明暦の大火の犠牲者を葬るため、4代将軍徳川家綱の命で設けられた万人塚に始まる
- ご利益
- 諸病平癒(馬頭観世音菩薩)合格祈願(鼠小僧の墓)
- 主な行事
- 水子総供養(2月第1土曜日14時)
- 夕勤行(毎日16時、誰でも参加可)
- 水子供養法要(毎日15時)
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参考にした資料(6件・2026-10-16確認)
参拝時間・拝観料・御朱印の受付・駐車場は変わることがあります。お出かけ前に公式の案内をご確認ください。