朝来市山東町の山あいに鎮座する、但馬でも屈指の古社です。粟をくわえた鹿が現れて人々に農耕を伝えたという社名の由来が語られ、奈良時代の記録にはすでに神社に属する民戸の記載があります。『延喜式』では名神大社に列し、但馬国一宮とされてきました(二宮とする見方もあります)。主祭神は天美佐利命・日子坐王・日子穂穂手見尊で、本殿裏の丘は日子坐王の墓所と伝えられます。勅使の参向にのみ開いたという四脚の勅使門、日の出門と呼ばれる随身門、随身像や狛犬、樹叢などが市の文化財として守られています。近年の発掘では古代の役所跡や中世の石敷きの参道も確認されました。竹田城跡から車で20分ほどで、あわせて巡る人も多い神社です。
見どころ
- 勅使門: 切妻造の四脚門で、朝来市指定有形文化財。特別な祭礼のときだけ開かれるとされる。
- 日の出門(随身門): 随身像・狛犬とともに市の文化財で、苔むした境内の景観に溶け込む門。
- 日子坐王の墓と伝わる丘: 本殿の背後にある小高い丘が、四道将軍の一人とされる日子坐王の墳墓と伝えられている。
- 社叢と夫婦杉: 境内の樹叢は市指定天然記念物。寄り添って立つ2本の杉は夫婦杉と呼ばれる。
参拝の案内
- アクセス
- JR山陰本線「梁瀬駅」から約4km、タクシーで約10分(駅にタクシー乗り場がないとの参拝者情報あり)
- JR「和田山駅」からタクシーで約20分
- 車: 北近畿豊岡自動車道「山東IC」から約10分
- 駐車場
- あり 鳥居横に未舗装の無料駐車スペース(台数不明。参拝者ブログ 2025年4月)
- 御朱印
- 書き置きのみ 参拝者ブログ(2025年4月)では、鳥居前の民家の玄関先で書き置きを頒布し、初穂料300円を箱に納める方式。日の出門前の建物では受けられないとある。口コミでは時期により社務所で対応・対応なしの両方の記録があり、変動している公式の案内が見つからず、参拝者の記録・紹介記事をもとにしています。
由緒・信仰
- ご祭神
- 天美佐利命・日子坐王・日子穂穂手見尊(ほか配祀8柱)
- 社格など
- 式内社(名神大社)、但馬国一宮(二宮とする説もある)、旧県社
- 創建
- 創建は不詳。『粟鹿大明神元記』では垂仁天皇の代に天美佐利命を祀ったと伝わる。天平9年(737)の『但馬国正税帳』に粟鹿神戸の記録がある
- 主な行事
- 歳旦祭(1月1日)
- 当神祭(2月11日)
- 早祓祭(7月15日)
- 秋季例大祭(10月17日。瓶子渡の神事が伝わる)
- 大祓・除夜祭(12月31日)
Googleマップで経路を見る
参考にした資料(4件・2026-10-16確認)
参拝時間・拝観料・御朱印の受付・駐車場は変わることがあります。お出かけ前に公式の案内をご確認ください。