揖保川がつくる谷あいの国道29号沿いに鎮座する播磨国一宮で、所在地の一宮町という地名もこの社に由来します。『播磨国風土記』で国土を開いた神として語られる伊和大神を、大己貴神と同じ神としてまつっています。古代の豪族に神託があり、一夜にして森が生まれ、白い鶴が石の上で北を向いて眠っていた場所に社を建てたという伝説が残り、今も社殿は北向きで、本殿裏には鶴石がまつられています。周囲の山々を遥拝する一つ山祭・三つ山祭が21年・61年ごとに行われるなど、山や岩をあがめた古い信仰の名残を伝えます。秋季大祭では屋台の練り合わせと神輿の渡御があり、地域が熱気に包まれます。
見どころ
- 北向きの社殿と社叢:鶴が北を向いて眠っていた伝承にちなみ、社殿は珍しく北向きに建ち、杉や檜の森に包まれている
- 鶴石:本殿の裏にまつられた霊石で、創建伝説の白鶴がとまっていたと伝わる。鶴石拝所が設けられている
- 一つ山古墳(県指定史跡):神社の西南約400mにある古墳時代中期末の古墳
- 播磨十六郡神社など境内社:播磨国内の式内社をまつる播磨十六郡神社や、弁天さんと呼ばれる市杵島姫神社がある
- 新田義貞ゆかりの古文書と甲冑:新田義貞の寄進状をはじめ約200通の古文書や奉納甲冑が伝わる
参拝の案内
- アクセス
- JR姫路駅から神姫バス山崎行きで終点下車、ウエスト神姫(皆木・原・横山・倉床行き)に乗り換え「一の宮伊和神社」下車
- 車:中国自動車道 山崎ICから約13km(国道29号沿い)
- 駐車場
- あり 神社向かいの道の駅播磨いちのみや駐車場(36台・無料)を利用できるとする旅行サイトの記載あり(未確認)。神社専用駐車場の有無は確認できず
由緒・信仰
- ご祭神
- 大己貴神(伊和大神)。配神 少彦名神・下照姫神
- 社格など
- 式内社(名神大社)・播磨国一宮・旧国幣中社・神社本庁別表神社。播磨三大社の一つ
- 創建
- 成務天皇14年または欽明天皇25年(564)の創祀と伝わる。豪族の伊和恒郷が大己貴神の神託を受け、一夜で木々が茂り白鶴が石の上で眠っていた場所に社を建てたという
- 主な行事
- 秋季大祭(10月15日例祭・16日神幸祭。5台の屋台が練り出し、揖保川沿いの御旅所へ神輿が渡御)
- 風鎮祭(8月26日。油万燈祭とも)
- 春季大祭・弁天祭(4月10日に近い日曜日)
- 一つ山祭(21年ごと)・三つ山祭(61年ごと)
Googleマップで経路を見る
参考にした資料(3件・2026-10-16確認)
参拝時間・拝観料・御朱印の受付・駐車場は変わることがあります。お出かけ前に公式の案内をご確認ください。