菅原道真をまつる下町の天神さまで、「東宰府」とも呼ばれてきました。江戸時代の初め、道真の子孫で太宰府天満宮の神官だった人物が天神像を携えて亀戸の小さな祠に納めたのが起こりとされ、その後将軍家から土地を与えられて、九州の本社にならった社殿や池、太鼓橋が整えられました。心字池に架かる三つの橋を渡って本殿へ向かう道筋は、太宰府の境内を写したものです。とりわけ名高いのが池を囲む藤で、春の終わりには紫の花房が水面に垂れ、太鼓橋と重なる眺めは広重の浮世絵にも描かれました。早春の梅、秋の菊と季節ごとに花の祭りがあり、1月の「うそ替え」神事も江戸以来の行事として親しまれています。学問の神として受験生の参拝も多く、錦糸町駅や亀戸駅から歩いて訪ねられます。
見どころ
- 太鼓橋と心字池: 池に男橋・平橋・女橋の三つの橋が架かり、太宰府天満宮の境内を模した配置になっている。
- 藤棚: 池の周りを囲む藤が4月下旬に咲きそろい、水面に映る花房と太鼓橋の組み合わせは江戸時代から名所として知られる。
- 梅: 道真ゆかりの梅が300本以上植えられ、早春は梅まつりでにぎわう。
- 神牛と筆塚: なでると知恵を授かるという神牛の像や、書道上達を願う筆塚がある。
- 浮世絵の舞台: 歌川広重の『名所江戸百景』に「亀戸天神境内」として描かれ、藤と太鼓橋の景色は多くの錦絵に残る。
参拝の案内
- 住所
- 〒136-0071 東京都江東区亀戸3-6-1
- アクセス
- JR総武線「亀戸駅」北口から徒歩約15分
- JR総武線・東京メトロ半蔵門線「錦糸町駅」北口から徒歩約15分
- 駐車場
- あり 公式サイトに記載なし。観光情報サイトでは「30台」(るるぶ&more)、「40台・無料」(ウォーカープラス)と台数が食い違う。藤まつりなど行事の時期は混雑するため、公式は公共交通機関の利用を勧めている。
- 参拝時間
- 境内は24時間参拝可。御本殿は6:00〜17:00。藤まつり期間は花に合わせてライトアップあり。大晦日は6:00に開門し、元日21:00頃(人出による)に閉門。
- 御朱印
- 確認中 公式サイトでは受付時間・初穂料を確認できず。参拝者の記録では書き置きのみ・500円とするものがあるが未確認。
- 混雑する時期
- 梅まつり(2月上旬〜3月上旬、見頃は2月中旬ごろ)の期間は駐車場が大変混む
- 藤まつり(4月中旬〜下旬、見頃は4月中旬ごろ)は地域外からも人が訪れ、同時期に学業祈願の参拝者も多い
- 菊まつり(10月下旬〜11月下旬)の期間も駐車場が混み合うため、公式は公共交通機関の利用を勧めている
由緒・信仰
- ご祭神
- 天満大神(菅原道真公)。相殿に天菩日命(菅原家の祖神)
- 創建
- 正保3年(1646年)、道真の末裔で太宰府天満宮の神官だった菅原大鳥居信祐が、飛梅の枝で彫った天神像を亀戸村の祠に祀ったのが始まりと伝わる。寛文2年(1662年)に太宰府にならって社殿・心字池・太鼓橋などが造営された。
- ご利益
- 学業成就書道上達火災除け・商売繁盛・開運(境内の御嶽神社)安産・子宝(境内の花園社)芸能成就(境内の弁天社)病気平癒(神牛)
- 主な行事
- うそ替え神事(毎年1月24日・25日)
- 梅まつり(2月上旬〜3月上旬)
- 藤まつり(4月下旬〜5月上旬)
- 例大祭(8月25日前後)
- 菊まつり(10月下旬〜11月下旬。2026年は10月25日〜11月22日)
Googleマップで経路を見る
参考にした資料(9件・2026-10-16確認)
参拝時間・拝観料・御朱印の受付・駐車場は変わることがあります。お出かけ前に公式の案内をご確認ください。