上野の山を中心に広がる天台宗の大寺院で、江戸幕府の安泰を祈って江戸城の北東、鬼門の方角に建てられました。徳川家光の帰依を受けた天海が開いた寺で、比叡山延暦寺になぞらえて「東叡山」を名乗り、寛永年間の創建にちなむ寺号を許されました。将軍家の菩提寺として、また皇族を住職に迎える寺として栄え、江戸時代には今の上野公園のほぼ全域を境内とする国内有数の規模を誇りました。幕末の上野戦争で多くの堂を失いましたが、喜多院から移した根本中堂には最澄の作と伝わる薬師如来が秘仏として祀られています。公園内に残る清水観音堂や辯天堂、将軍霊廟の門などを巡ると、かつての大伽藍の広がりを感じられます。
見どころ
- 現在の根本中堂は、明治12年(1879年)に川越・喜多院の本地堂を移築して本堂としたもので、2021年に「葵の間」とともに登録有形文化財となった。
- 寛永寺墓地には四代家綱・五代綱吉・八代吉宗ら6人の将軍が眠り、空襲を免れた霊廟の勅額門や水盤舎は重要文化財に指定されている。
- 重要文化財の清水観音堂、不忍池に浮かぶ辯天堂、両大師を祀る開山堂など、上野公園一帯にかつての寺域の堂宇が点在する。
- 上野動物園内の旧寛永寺五重塔や旧本坊表門など、往時の大伽藍をしのばせる重要文化財が残る。
参拝の案内
- 住所
- 〒110-0002 東京都台東区上野桜木1-14-11
- アクセス
- JR山手線・京浜東北線「鶯谷駅」南口から徒歩約7〜10分
- JR「上野駅」から徒歩約15分
- 駐車場
- なし 参拝者用駐車場なし(ウォーカープラス掲載情報)
- 拝観時間
- 開門9:00〜閉門17:00(公式)。根本中堂の堂内参拝は10:00〜16:00(ウォーカープラス、2026年1月時点)
- 拝観料
- 境内・根本中堂の参拝は無料(根本中堂天井絵などの特別公開は別途の場合あり)
- 御朱印
- 直書きOK 根本中堂の堂内(寺務所でも可)で10:00〜16:00。「瑠璃殿」「上野大仏殿」「厄除両大師」などを各300円で直書き(ホトカミ、2021年10月更新)。切り絵御朱印も頒布されており、授与中の内容は公式Instagramで案内公式の案内が見つからず、参拝者の記録・紹介記事をもとにしています。
- 御朱印帳
- 紺色・草色の御朱印帳(各1,000円、16×11cm)と浮世絵柄の御朱印帳(ホトカミ、2021年10月更新)
- 混雑する時期
- 春の桜の時期は上野公園に花見客が押し寄せる(清水観音堂は桜並木沿い)
- 上野公園内の清水観音堂・不忍池弁天堂はふだんからにぎわう
比較的すいている時: 公園の外(上野桜木)にある根本中堂(本堂)周辺は訪れる人が多くない
由緒・信仰
- ご本尊
- 薬師瑠璃光如来(秘仏。伝最澄作、重要文化財)
- 創建
- 寛永2年(1625年)、開基は三代将軍徳川家光、開山は慈眼大師天海
- 主な行事
- 節分会(2月3日、開山堂)
- 人形供養大祭(9月25日、清水観音堂)
- 開山会(10月2日、開山堂)
- 流灯会・灯籠ながし(7月17日)
- 除夜の鐘(12月31日、事前申込制)
Googleマップで経路を見る
参考にした資料(8件・2026-10-16確認)
参拝時間・拝観料・御朱印の受付・駐車場は変わることがあります。お出かけ前に公式の案内をご確認ください。