和歌山駅から電車で一駅、日前宮駅の目の前に広がる森の中に、日前神宮と國懸神宮の二つの社が並んで鎮座しています。御神体はともに鏡で、天照大御神が岩戸に隠れた際に石凝姥命が鋳造したと『日本書紀』に記された鏡と伝えられ、伊勢の神宮に次ぐ格式をもつ神社として朝廷から重んじられてきました。神武天皇の時代に紀伊国造の祖が鏡を祀ったのが始まりとされ、以来その子孫の紀氏が奉仕を続けています。戦国期には豊臣秀吉の攻撃で荒れましたが、江戸時代に紀州徳川家が再興しました。左右対称に配された社殿と静かな杜は、市街地にあることを忘れさせる落ち着いた雰囲気です。
見どころ
- 一つの境内に日前神宮と國懸神宮の二社が左右対称に並び、両社を合わせて「日前宮」と呼ばれる。
- 御神体の日像鏡・日矛鏡は、天の岩戸の際に八咫鏡に先立って鋳造された鏡と伝わり、伊勢神宮に次ぐ崇敬を受けてきた。
- 天道根命の子孫である紀氏(紀伊国造家)が代々奉仕してきた。
- 豊臣秀吉の紀州攻めで荒廃したのち紀州藩主徳川頼宣が再興し、大正期の整備で現在の社殿配置となった。
- 末社の市戎神社は1月9〜11日の十日えびすでにぎわう。
参拝の案内
- 住所
- 〒640-8322 和歌山県和歌山市秋月365
- アクセス
- 和歌山電鐵貴志川線「日前宮駅」から徒歩約1分(JR和歌山駅9番線から乗り換え)
- JR「和歌山駅」東口バスターミナルから和歌山バスで「日前宮」下車、徒歩約1分
- JR「和歌山駅」東口改札から徒歩約20分
- 車は阪和自動車道「和歌山IC」から国道24号経由、東門から入場
- 駐車場
- あり 参拝者は無料。最大約100台、大型バス可(旅行会社の大型バスは事前問い合わせ)。東門から入場し係員の指示に従う。西門・太鼓橋は車両進入禁止
- 参拝時間
- 受付時間(閉門まで)9:00〜16:40。祈祷は9:00〜16:00。※交通案内ページでは社務所受付8:00〜17:00とも記載
- 御朱印
- 書き置きのみ 御朱印は書置きでの授与と公式に明記。初穂料は公式に記載なし
- 混雑する時期
- 1月の十日えびす(宵えびす・本えびす・のこり福の3日間)は境内の様子が一変し、夜遅くまで開放される
- 10〜11月の七五三の時期は参拝者が増える(公式のお知らせ)
由緒・信仰
- ご祭神
- 日前大神(日前神宮。相殿 思兼命・石凝姥命)、國懸大神(國懸神宮。相殿 玉祖命・明立天御影命・鈿女命)
- 社格など
- 式内社(名神大社)・紀伊国一宮/旧官幣大社/単立神社(神社本庁に属さない)
- 創建
- 神武天皇東征の後、紀伊国造の祖・天道根命が二つの神鏡を名草郡毛見郷に祀ったのが起源と伝わる。垂仁天皇16年に現在地へ遷座
- ご利益
- 良縁・結婚商売繁昌(市戎神社)家運隆昌(市戎神社)
- 主な行事
- 十日えびす(1月9日宵えびす・10日本えびす・11日のこり福、市戎神社)
- 節分祭・お焚き上げ祭(2月3日)
- 御鎮座祭(4月8日)
- 日前宮薪能(7月26日)
- 例大祭(9月26日)
Googleマップで経路を見る
参考にした資料(8件・2026-10-16確認)
参拝時間・拝観料・御朱印の受付・駐車場は変わることがあります。お出かけ前に公式の案内をご確認ください。