和歌山市の東部、貴志川線の伊太祈曽駅から歩いてすぐの杜に鎮まる紀伊国一宮です。主祭神の五十猛命は、父神スサノオとともに新羅から渡り、妹神たちと全国に木の種をまいたと『日本書紀』に語られる神で、紀州が「木の国」と呼ばれた由来とも結びつけられています。社伝では、はじめ日前宮の地にあった社が場所を譲り、亥の森を経て奈良時代初めに今の地へ移ったとされます。『古事記』では大国主神を木の股から逃がして命を救った大屋毘古神と同じ神とされ、木材業者に加えて厄除けや病気平癒を願う人も多く訪れます。境内には神話を体験できる木の俣くぐりや、病に効くと伝わる湧き水、首から上の病を癒やす石、古墳の石室まで点在し、散策しながら神話の世界に触れられます。
見どころ
- 木の俣くぐり: 大国主神が木の股を抜けて難を逃れた神話にちなむ厄除けの名所で、丸太の穴を実際にくぐって参拝できます。
- いのちの水: 境内の山中の井戸から湧き、飲むと病人が元気になると伝わる水。今も汲みに訪れる人がいます。
- お猿石: なでると首から上の病気に効くとされる霊石です。
- ときわ山の古墳: 境内の丘にある古墳群で、1号墳は和歌山市指定史跡。石室の内部をのぞくことができます。
- 本殿と左右の脇殿: 三柱の木の神を並べて祀る社殿。鎮座1300年を記念し平成21〜22年に屋根が葺き替えられました。
参拝の案内
- 住所
- 〒640-0361 和歌山県和歌山市伊太祈曽558
- アクセス
- 和歌山電鐵貴志川線「伊太祈曽駅」から徒歩約5分(JR和歌山駅9番線ホームから貴志川線に乗車)
- 車は阪和自動車道「和歌山南IC」(ETC専用)から伊太祈曽駅北交差点経由、またはETC非搭載車は「和歌山IC」から国道24号・矢田トンネル経由
- 駐車場
- あり 境内駐車場(鳥居をくぐった奥の右手)に乗用車約30台・大型バス約5台、一の鳥居東側に乗用車約5台。祭礼時は使えない場合あり、観光バスは事前連絡が必要。正月などは臨時駐車場を使う場合あり。料金の記載なし
- 御朱印
- 直書きOK 持参した朱印帳に墨書・押印。紙の書き置き朱印は2024年6月末で終了。朱印帳を持たない人(持っている人も)には月替わりデザインの「参拝証」を授与。受付時間・初穂料は公式サイトで確認できず
- 混雑する時期
- 1月15日の卯杖祭は、厄除けの参拝者や粥占の結果の写しを求める人で賑わう
- 4月第1日曜日の木祭りは、全国の木材業関係者と参拝者で境内が混み合う
- 7月30〜31日の茅輪祭は、夜の奉納行事もあり人出が多い
- 正月は境内駐車場で足りず臨時駐車場を使う場合がある
由緒・信仰
- ご祭神
- 五十猛命(大屋毘古神)。左右の脇殿に妹神の大屋都比賣命・都麻津比賣命
- 社格など
- 式内社(名神大社)・紀伊国一宮・旧官幣中社・神社本庁別表神社
- 創建
- 創建年は不詳。古くは現在の日前宮の地に祀られ、亥の森を経て和銅6年(713)に現在地へ遷ったと伝わる。文献上の初見は『続日本紀』大宝2年(702)の記事
- ご利益
- 木の神(木材業の守護)いのち神厄難除け病気平癒
- 主な行事
- 卯杖祭・粥占神事(1月14日夕刻〜15日)
- 木祭り(4月第1日曜日)
- 茅輪祭(7月30日くぐり初め神事、31日本殿祭)
- 例祭(10月15日)
- 神幸祭(10月18日)
- 新嘗祭(11月23日)
Googleマップで経路を見る
参考にした資料(5件・2026-10-16確認)
参拝時間・拝観料・御朱印の受付・駐車場は変わることがあります。お出かけ前に公式の案内をご確認ください。