東京の西、奥多摩の入口にそびえる御岳山の山頂、標高929mの地に鎮まる古社です。崇神天皇の時代に起こったと伝わり、奈良時代には蔵王権現がまつられて山岳修行の拠点となりました。江戸時代には社殿の向きが江戸を守る東側へ改められ、関東各地から講を組んだ人々が登ってきました。いまも参道には参拝者を迎えてきた御師の宿坊が軒を連ね、山上の門前町らしい景色が残っています。とりわけ有名なのが、狼の姿をした神の使い「おいぬ様」への信仰で、魔除けの神札を求める人のほか、愛犬と連れ立って訪れる人も目立ちます。宝物殿には武士が奉納した平安・鎌倉期の鎧や鞍があり、国宝2件を含む名品を週末に見ることができます。参拝はケーブルカーで上ってから山道を歩くことになるため、歩きやすい靴での訪問がおすすめです。
見どころ
- 標高929mの山上の社殿: 御岳山の頂に建ち、関東平野を見渡す眺めが広がる。鎌倉期は南向きだった社殿を、江戸時代に江戸の方角を守るよう東向きに建て直したと伝わる。
- 宝物殿の国宝: 畠山重忠の奉納と伝わる平安末期の赤絲威鎧や、鎌倉期の金覆輪円文螺鈿鏡鞍の2件の国宝を所蔵し、土日祝に公開している。
- 大口真神社とおいぬ様: 害獣を退ける狼を神の使いとしてまつり、愛犬と参拝する人も多い。愛犬向けの祈祷も行っている。
- 常磐堅磐社: 永正8年(1511年)建立の旧本殿で、黒漆に金の装飾を施した社殿は都の有形文化財。
- 御師の集落: 参道沿いに参拝者を泊めてきた御師の宿坊が並び、都指定文化財の馬場家御師住宅が残る。
参拝の案内
- アクセス
- JR青梅線「御嶽駅」から西東京バス「ケーブル下」行きで約10分、終点から徒歩約3分の滝本駅で御岳登山鉄道ケーブルカーに乗り約6分、「御岳山駅」から徒歩約25分
- 御岳山駅からの道は舗装されているが、後半は急坂と約330段の石段がある
- 駐車場
- あり 神社に参拝者用の駐車場はなく、御岳登山鉄道ケーブルカー滝本駅の付属駐車場や周辺の駐車場を利用(公式)。滝本駅駐車場は有料・154台・1時間350円(ジョルダン、2025年11月更新)。カーナビには神社ではなく滝本駅(0428-78-8121)を設定するよう公式が案内。
- 参拝時間
- 本殿奥の玉垣内の各社は9:00〜16:00に参拝可(公式)。それ以外の境内の参拝時間は公式で確認できず。
- 拝観料など
- 参拝は無料と思われるが公式で明記を確認できず。宝物殿は大人500円・小人300円(土・日・祝日の9:30〜16:00開館)。
- 御朱印
- 確認中 公式サイトで御朱印の授与・受付時間・初穂料を確認できず。
- 混雑する時期
- 正月三が日はとても混むため、公式は愛犬連れの初詣を控えるよう案内している(年明け約10日間は愛犬の御祈祷も休止)
- 初詣の人出は例年約2万人とされる
- お盆期間はバス・ケーブルカー・駐車場が混み合う見込みと公式が案内している
由緒・信仰
- ご祭神
- 櫛真智命(主祭神)。ほかに大己貴命・少彦名命・安閑天皇・日本武尊などを祀り、眷属の大口真神(おいぬ様)の信仰で知られる
- 社格など
- 旧府社。式内社(小)の論社。神社本庁に属さない単立神社
- 創建
- 崇神天皇7年の創建と伝わる。天平8年(736年)に行基が蔵王権現を勧請したとされ、文暦元年(1234年)に大中臣国兼が社殿を再興した。
- ご利益
- 盗難除け・魔除け(おいぬ様)家や商売の守護(おいぬ様)愛犬の健康(愛犬の御祈祷)
- 主な行事
- 太占祭(1月)
- 春季大祭(3月8日)
- 日の出祭・例大祭(5月7日・8日)
- 大祓(6月30日)
- 流鏑馬神事(9月29日)
- 秋季大祭(11月8日)
- 太々神楽(6月〜11月に奉納。都の無形民俗文化財)
Googleマップで経路を見る
参考にした資料(9件・2026-10-16確認)
参拝時間・拝観料・御朱印の受付・駐車場は変わることがあります。お出かけ前に公式の案内をご確認ください。