正式には経栄山題経寺という日蓮宗の寺で、帝釈天を祀ることから「柴又帝釈天」の名で親しまれています。江戸初期の寛永年間に開かれたと伝わり、18世紀後半、行方不明になっていた日蓮聖人作とされる帝釈天の板本尊が庚申の日に見つかったことから、庚申の日が縁日となりました。天明の飢饉の際に住職がこの板本尊を背負って江戸の人々を救おうとしたとされ、それを機に信仰が広まったといいます。見逃せないのが、帝釈堂の外壁を埋め尽くす法華経の物語を刻んだ精緻な木彫りで、庭園の邃渓園とあわせて拝観できます。京成柴又駅から続く参道には老舗の団子屋などが軒を連ね、寅さんの映画でおなじみの下町情緒も楽しめます。
見どころ
- 帝釈堂の内殿をぐるりと囲む法華経説話の浮き彫り10面。大正から昭和初期にかけて10人の彫刻師が手がけたもので、ガラス越しの「彫刻ギャラリー」として見学できます。
- 東京都指定名勝の池泉式庭園「邃渓園」。屋根付きの回廊を歩きながら、池と植栽の景色を眺める造りです。
- 明治29年完成の二天門。重厚な瓦屋根の楼門で、平安時代作と伝わる増長天・広目天の像が門を守ります。
- 帝釈堂の前に大きく枝を広げる「瑞龍の松」。参道からの眺めの主役になっている名木です。
- 駅から約200m続く参道には草団子やせんべいの老舗が並び、国の重要文化的景観にも選ばれた下町の街並み。映画「男はつらいよ」の舞台で、入口近くには寅さん像が立ちます。
参拝の案内
- 住所
- 〒125-0052 東京都葛飾区柴又7丁目10-3
- アクセス
- 京成金町線「柴又駅」から徒歩約3分
- 北総線「新柴又駅」から徒歩約12分
- JR「小岩駅」から京成バス(金町行)で約15分、「柴又帝釈天」下車
- JR「金町駅」から京成バス(小岩行)で約5分、「柴又帝釈天」下車
- 駐車場
- あり 寺の有料駐車場。利用時間9:00〜17:00(17時以降は施錠され翌朝まで出庫不可)。普通車30分200円・最大1,500円、バイク30分100円・最大500円。台数の記載なし。普通車・バイクの予約不可、バスは平日のみ完全予約制。行事の際は行事優先
- 拝観時間
- 開門5:00〜20:00。帝釈堂は平日17:00、土日祝18:00に閉堂。祈願・回向受付9:00〜15:30、御守り授与9:00〜16:00
- 拝観料
- 境内は無料。彫刻ギャラリーと庭園「邃渓園」の共通拝観料:大人400円(20名以上は300円)、小中学生200円。公開9:00〜16:00(16:30閉園)
- 御朱印
- 直書き・書き置き 受付9:00〜16:30(土日祝は17:30まで)。通常朱印は直書き500円・書き置き300円。季節ごとの特別朱印(1,000円)は書き置きのみ(2026年秋は「人車鉄道」「花鳥風月(秋)」「増長天」)。写経会参加者向けの奉納経朱印、庚申日限定の朱印もある。七福神の色紙は正月期のみ
- 御朱印帳
- オリジナル御朱印帳あり(4種類。価格は公式ページに記載なし、オンライン授与所でも扱う)
- 混雑する時期
- 正月(年始)は多くの参拝者で混雑する
- 60日に一度の庚申の日(縁日)は特に賑わう
- 映画「男はつらいよ」で定番の観光地となり、観光バスの団体客が訪れることもある
由緒・信仰
- ご本尊
- 大曼荼羅(祖師堂に安置)。帝釈堂には日蓮聖人作と伝わる帝釈天の板本尊を祀る
- 創建
- 寛永6年(1629年)。禅那院日忠・題経院日栄による開創と伝わる(寺では日栄を実質の開基とする)
- 主な行事
- 四方拝 祈祷会(1月1日)
- 節分会(2月3日)
- 帝釈天出現祈祷大法要(4月7日)
- 花まつり稚児音楽練供養(4月8日)
- 施餓鬼会 みたままつり(8月17日)
- お会式(11月12日)
- 庚申の縁日(60日に一度)
Googleマップで経路を見る
参考にした資料(7件・2026-10-16確認)
参拝時間・拝観料・御朱印の受付・駐車場は変わることがあります。お出かけ前に公式の案内をご確認ください。