小松市東部の古府台地、府南山と呼ばれる小高い丘に鎮まる古社です。平安時代の延喜式神名帳に能美郡の神社として名が見え、加賀国の役所(国府)の南に置かれた総社「府南社」にあたると考えられています。総社とは、国司が国内の神々を一社ずつ巡る代わりにまとめてまつった社のことで、かつては加賀国の一宮とみなされ、白山比咩神社と格を争ったとも伝わります。平安末期の騒乱を境に勢いは衰えましたが、慶長5年(1600年)に丹羽長重が社殿を修め、江戸時代は加賀藩主前田家の保護を受けました。現在の祭神は櫛日方別命です。神社のまわりは国府の所在地の有力候補とされ、隣には令和5年に府南山歴史公園が開かれました。参道わきには国分寺推定地から運ばれたという礎石もあり、加賀の古代史に思いをはせながら歩ける場所です。
見どころ
- 府南山と府南山歴史公園: 神社が鎮まる小高い府南山は総社「府南社」の伝承地。隣に2023年10月22日開園の歴史公園が整い、梯川や白山の眺めとあわせて国府のあった土地を体感できる。
- 加賀国府の有力候補地: 古府町の神社周辺は国府の所在地として古くから有力視されてきた場所で、境内一帯は南野台遺跡として府南社(総社)の推定地にも挙げられている。
- 参道脇の礎石: 昭和初期に十九堂山(加賀国分寺の推定地)を整地した際、そこから運ばれたと伝わる礎石が参道のわきに置かれている。
参拝の案内
- 御朱印
- 確認中 授与の有無・場所は確認できず。旅行情報サイトでは問い合わせ先を多太神社(小松市上本折町、TEL 0761-22-4089)としている。
由緒・信仰
- ご祭神
- 櫛日方別命(『加賀國式内等舊記』などでは大物主神とされる)
- 社格など
- 式内社(小)・加賀国総社・旧郷社。加賀国一宮とされた時期があり、白山比咩神社と争ったと伝わる(一宮の論社)
- 創建
- 創祀の年代は不詳。弘仁14年(823年)の加賀立国より前からあったと伝わり、加賀国府の南に置かれた総社「府南社」にあたるとされる。
Googleマップで経路を見る
参考にした資料(4件・2026-10-16確認)
参拝時間・拝観料・御朱印の受付・駐車場は変わることがあります。お出かけ前に公式の案内をご確認ください。