房総半島の南端、館山市の吾谷山のふもとに鎮まる安房国の一宮です。主祭神の天太玉命は、天照大御神が岩戸に隠れた神話で祭祀を取り仕切った神で、鏡や玉、布、武具などをつくる忌部の神々を束ねたことから、あらゆる産業の祖神とされています。社伝では、天富命が阿波国(徳島県)の忌部氏を連れて黒潮に乗り房総に渡り、麻などを植えて土地を開いた際に祖神を祀ったのが起こりで、奈良時代の717年に今の場所へ移ったといいます。境内は上の宮と下の宮に分かれ、伊勢と同じ神明造の本殿、海食岩に納まった厳島社、古代の人骨が出た洞窟遺跡など、海と開拓の歴史を感じさせるものが残ります。春は参道の桜並木が華やかで、1月の置炭・粥占の神事では一年の天候や作柄を占います。
見どころ
- 伊勢神宮と同じ神明造で檜皮葺の本殿(明治14年築)。白い神明鳥居の脇の社号標は東郷平八郎の揮毫です。
- 拝殿前の巨大な海食岩をくりぬいてまつられた末社・厳島社。社殿を持たない珍しい姿です。
- 昭和7年に境内で見つかった海食洞窟遺跡(千葉県指定史跡)。人骨22体が出土し、忌部塚としてまつられています。
- 参道の桜並木は4月上旬が見頃で、桜花祭も行われます。
- 樹齢約500年の槙の御神木と、天富命をまつる摂社・下の宮。
参拝の案内
- 住所
- 〒294-0233 千葉県館山市大神宮589番地
- アクセス
- JR内房線「館山駅」からJRバス(神戸経由・安房白浜行き)で約20分、「安房神社前」下車、徒歩約5分
- 駐車場
- あり 乗用車約100台、大型バスは不可(ちば観光ナビ)。料金は確認できず
- 参拝時間
- 授与所(お札・お守り・御朱印)8:30〜16:30、ご祈祷・お水取り・お砂取り 9:00〜16:00(初詣・七五三の時期は変更あり)。境内の参拝時間の定めは確認できず
- 御朱印
- 確認中 授与所で受付、8:30〜16:30(公式)。初穂料は確認できず
- 混雑する時期
- 正月期間は境内が大変混み合うと神社が案内しており、初詣の時期は授与・祈祷の受付時間も変わる
- 七五三の時期も混み合うため、神社は早めの確認を呼びかけている
- 8月9日(子供神輿)と10日(例祭・神輿出御)の2日間は境内が大いに賑わう
- 4月上旬は参道の桜が見頃で、桜花祭(4月上旬の日曜日)も行われる
由緒・信仰
- ご祭神
- 天太玉命(上の宮)。相殿に天比理刀咩命と忌部五部神、下の宮に天富命・天忍日命
- 社格など
- 旧官幣大社。神社本庁の別表神社。安房国一宮。延喜式内社(名神大社)
- 創建
- 神武天皇元年(紀元前660年)、天富命が阿波の忌部氏を率いて房総に上陸し、布良浜の男神山・女神山に祖神の天太玉命と后神を祀ったのが始まりと伝わる。養老元年(717年)に吾谷山麓の現在地へ遷座
- ご利益
- ものづくり事業繁栄商売繁盛技術向上学業向上心願成就必勝祈願夫婦円満良縁成就子授け安産海上安全
- 主な行事
- 置炭神事(1月14日)
- 粥占神事(1月15日)
- 桜花祭(4月上旬の日曜日)
- 忌部塚祭(7月10日)
- 例祭(8月10日。前日は子供神輿)
- 国司祭(9月中旬、敬老の日前の日曜日。鶴谷八幡宮の安房国司祭にあわせて)
- 神狩祭(12月26日)
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参考にした資料(7件・2026-10-16確認)
参拝時間・拝観料・御朱印の受付・駐車場は変わることがあります。お出かけ前に公式の案内をご確認ください。