東大阪市の生駒山麓に鎮まる枚岡神社は、河内国一之宮として古くから崇敬されてきた古社です。中臣氏の祖神・天児屋根命とその后神を中心に4柱を祀り、神武天皇の東征の折に山上の神津嶽で祀られたのを起源と伝えます。奈良時代に主祭神の二柱が春日大社へ迎えられたことから「元春日」とも呼ばれ、延喜式では名神大社、明治には官幣大社に列しました。近鉄枚岡駅の目の前から参道が始まり、鹿の像に迎えられて進むと、極彩色の四殿が並ぶ本殿が森を背に現れます。年の瀬に参列者が声をそろえて大笑いする注連縄掛神事(お笑い神事)は市の民俗文化財で、ユニークな神事として知られます。境内の梅林や神津嶽へのハイキング道もあり、自然とともに参拝を楽しめる場所です。
見どころ
- 四つの社殿が横一列に並ぶ極彩色の御本殿。「枚岡造」と呼ばれる様式で、文政9年(1826年)の造営、東大阪市の文化財に指定されています。
- 生駒山中の神津嶽にある元宮。創祀の地とされる磐境の跡で、大阪平野から瀬戸内海、淡路島まで見渡せます。
- 神宮寺の跡地に明治期に生まれた枚岡梅林。ウイルス被害で一度すべて伐採されましたが、令和3年に四季の花も楽しめる梅林として復活しました。
- 神津嶽の大木の枝を挿し木したと伝わる御神木の柏槙(びゃくしん)。台風で損傷し、いまは覆い屋根の下に切株が残されています。
- 鹿の像が迎える手水所や、社殿の奥の湧き水がつくる照沢池、ご神水をいただける若宮社の出雲井など、水と森に恵まれた境内。周辺は金剛生駒紀泉国定公園に含まれます。
参拝の案内
- 住所
- 〒579-8033 大阪府東大阪市出雲井町7-16
- アクセス
- 近鉄奈良線「枚岡駅」下車すぐ(普通のみ停車。時間帯により区間準急も停車)
- 大阪難波から近鉄で約30分、JR大阪駅から鶴橋乗換えで約50分
- 車は阪神高速13号東大阪線「水走」出口から約10分
- 駐車場
- あり タイムズ駐車場(約40台)。料金は公式に記載なし。ご祈祷を受ける人は祈祷受付時に駐車の旨を伝える
- 参拝時間
- 境内の参拝時間の記載なし。ご祈祷受付9:00〜15:30(予約不要)、禊場の受付9:00〜16:00
- 御朱印
- 確認中 12月23日〜1月15日は書き置きのみの対応(公式)。通常の「神氣」「笑福」は初穂料1,000円、お笑い神事・水神祭・秋郷祭の特別朱印は1,500円で、いずれも書き置きあり(旅色掲載)。受付場所・時間は未確認
- 混雑する時期
- 初詣の時期は混雑し、公式がライブカメラで混雑状況を公開している
- 12月23日の注連縄掛神事(お笑い神事)は令和7年に約3500人以上が参列し過去最多
- 10月のスポーツの日前の土日の秋郷祭前祭(太鼓台宮入)は周辺で通行規制がある
由緒・信仰
- 社格など
- 式内社(名神大社)・河内国一之宮・旧官幣大社・神社本庁の別表神社
- 創建
- 神武天皇が即位する3年前、天種子命が勅命により天児屋根命・比売御神を生駒山の神津嶽に祀ったのが始まりと伝わる。白雉元年(650年)に平岡連らによって山麓の現在地へ遷されたとされる
- 主な行事
- 粥占神事(1月15日)
- 例祭(2月1日)
- 梅花祭(3月1日)
- 夏越大祓(6月30日)
- 枚岡燈明祭(8月第4日曜日)
- 秋郷祭(前祭はスポーツの日の前々日・前日、本祭は10月15日)
- 注連縄掛神事(お笑い神事)(12月第3日曜日。令和8年度から)
Googleマップで経路を見る
参考にした資料(9件・2026-10-16確認)
参拝時間・拝観料・御朱印の受付・駐車場は変わることがあります。お出かけ前に公式の案内をご確認ください。