佐賀市北部、嘉瀬川がつくる渓谷・川上峡の右岸に鎮まる肥前国の一宮で、地元では「よどひめさん」と呼ばれています。風土記の逸文に6世紀半ばの鎮座が記され、平安時代には延喜式に載り、のちに正一位を授けられました。祀られる與止日女命は水を司る神とされ、川や海の守り神として信仰を集めてきました。江戸後期の火災で多くを失い、現在の社殿は鍋島家が再建したものですが、戦国期の西門や肥前鳥居の三の鳥居など古い建造物が今も残ります。入口には樹齢千年を超えるといわれる大楠がそびえ、子宝の金精さんや天満宮も境内にあります。社殿が川面に映る眺めは川上峡を代表する景観のひとつです。
見どころ
- 入口近くの御神木の大楠は樹齢約1450年とされ、「さが名木100選」に選ばれている。1813年の火災で焼けた楠の根株「焼楠」も残る。
- 元亀4年(1573年)建立と伝わる四脚門の西門は、1813年の火災を免れた唯一の建物で、佐賀県の重要文化財。
- 慶長13年(1608年)に鍋島勝茂が寄進した石造の三の鳥居は、肥前鳥居の様式を伝える佐賀市の重要文化財。
- 拝殿の天井には創建1450年を記念した約250枚の天井画(絵馬)が並び、三十六歌仙の絵札額も奉納されている。
- 名勝・川上峡のほとりにあり、対岸の国道263号から社殿が川面に映る景色が眺められる。境内全体が佐賀市の景観重要建造物等に指定されている。
参拝の案内
- 住所
- 〒840-0214 佐賀県佐賀市大和町大字川上1-1
- アクセス
- JR長崎本線「佐賀駅」バスセンターから昭和バス「古湯」「北山」方面行きで「川上橋」バス停下車すぐ
- 車は長崎自動車道「佐賀大和IC」から北へ約5分(福岡市方面からは三瀬トンネル経由で約30分)
- 駐車場
- あり 約30台(佐賀市観光協会)。無料・大型バス可(参拝者ブログ・2025年3月参拝)
- 参拝時間
- 境内自由(年中無休)。社務所は9:00〜17:00頃
- 御朱印
- 直書きOK 社務所で9:00〜17:00頃に受付。初穂料300円(2025年3月の参拝記録)。中央に社名、右上に「肥前一宮」の印が押される。限定御朱印は確認できず公式の案内が見つからず、参拝者の記録・紹介記事をもとにしています。
- 御朱印帳
- 拝殿を描いたオリジナル御朱印帳あり(ホトカミの投稿写真より。初穂料は未確認)
- 混雑する時期
- 正月三が日(駐車場が満車になることがある)
- 秋季例大祭の時期(駐車場が混雑)
- 4〜5月の鯉のぼりの時期(嘉瀬川の官人橋周辺に約300匹)と、春の桜・秋の紅葉の時期は川上峡一帯が観光客で賑わう
由緒・信仰
- ご祭神
- 與止日女命(よどひめのみこと)。神功皇后の妹とも、豊玉姫と同一神ともいわれる
- 社格など
- 式内社(小)・肥前国一宮・旧県社。佐賀県神社庁所属
- 創建
- 欽明天皇25年(564年)の鎮座と伝わる(『肥前国風土記』逸文)
- ご利益
- 海・川・水の守護家内安全交通安全子授け・安産(境内の金精さん)学業成就(境内の與止日女天満宮)
- 主な行事
- 元旦祭(1月1日)
- 川開き・ひゃあらんさんまつり(3月中旬。大和町観光事業実行委員会主催)
- 春季例大祭(4月18日)
- 夏越大祓(6月30日)
- 茅の輪くぐり神事(7月18日。地元主催)
- 川上参り(8月下旬〜9月上旬。鍋島町各地区主催)
- おくんち(10月10日頃。地元主催)
- 秋季例大祭・新嘗祭(11月18日)
- 大祓(12月31日)
- 式年大祭(50年ごと。直近は平成26年の創建1450年)
Googleマップで経路を見る
参考にした資料(12件・2026-10-16確認)
参拝時間・拝観料・御朱印の受付・駐車場は変わることがあります。お出かけ前に公式の案内をご確認ください。