かつて越中国の国府や国分寺が置かれた高岡市伏木の丘に鎮座する越中国一宮です。大己貴命と奴奈加波比売命をまつり、能登国一宮の気多大社から神霊を迎えたのが始まりと考えられています。国守が国内の神々を国府の近くでまとめて拝んだ総社の跡と伝わる場所も境内にあり、古代越中の政治と信仰の中心地だった面影を残します。木曾義仲や上杉氏の兵火で社殿を失いましたが、戦国時代に再建された本殿は室町期の特徴を伝える建物として国の重要文化財です。鎌倉時代の木造狛犬や、越中守を務めた大伴家持をまつる大伴神社もあり、春の例大祭で奉納される「にらみ獅子」は地域の人々に親しまれています。
見どころ
- 本殿(国重要文化財):永禄年間(1558〜70)の再建と伝わる三間社流造で、木割の太さや細部に室町時代の特色を残す。屋根は柿葺
- 木造狛犬:松材の寄木造で高さ約90cmの一対。鎌倉時代の作とされ、力強い姿が見どころ
- 越中国総社跡伝承地:越中国府が置かれた伏木の地にあり、本殿北東に総社跡と伝わる場所がある
- 大伴神社:越中守として赴任し多くの歌を残した大伴家持をまつる社が本殿の横にある
- 氣多の杜 高志のみはらし:令和4年に整備された展望の場
参拝の案内
- 住所
- 〒933-0116 富山県高岡市伏木一宮1丁目10-1
- アクセス
- JR氷見線「越中国分駅」から徒歩約15分
- JR高岡駅(古城公園口4番のりば)または新高岡駅(2番のりば)から加越能バス(氷見市民病院行き・伏木循環)で「伏木一の宮」下車 徒歩約8分
- 駐車場
- あり 階段上の「ふれあいの杜駐車場」40台+30台(大型バス可)、階段下の気多神社駐車場30台(公式)。料金は記載なし
由緒・信仰
- ご祭神
- 大己貴命・奴奈加波比売命(配神:菊理姫命・事代主命)
- 社格など
- 式内社(名神大社とする説が有力)・越中国一宮・旧県社
- 創建
- 社伝では養老元年(717)の勅願と伝わり、能登国が越中国から分立した天平宝字元年(757)前後に能登の気多大社から分霊を勧請したとする説が有力。養老2年(718)に行基が創建したとの伝承もある
- 主な行事
- 春季例大祭(4月18日。神輿渡行の後、社殿前で「にらみ獅子」を奉納)
- 秋季例大祭(9月)
- 新嘗祭(11月23日)
- 夏越の大祓(6月30日)
- 氣多の火祭り(1月)
Googleマップで経路を見る
参考にした資料(5件・2026-10-16確認)
参拝時間・拝観料・御朱印の受付・駐車場は変わることがあります。お出かけ前に公式の案内をご確認ください。