山形・秋田の県境にそびえる鳥海山そのものを神体とする出羽国一宮です。山頂の本社と、麓の吹浦・蕨岡に置かれた二つの「口の宮」をあわせて一つの神社とし、昭和30年に三社の総称として現在の名になりました。伝承では欽明天皇の時代に山上へまつられたといい、古代には噴火が起こるたびに朝廷から奉幣があるなど、国家にとって重要な山の神でした。中世以降は鳥海山大権現として修験の信仰を集め、明治の神仏分離で旧名に戻っています。山頂の社殿は20年ごとに建て替えられ、夏の登山シーズンには多くの登拝者が訪れます。5月の例大祭には吹浦田楽や蕨岡延年といった古風な芸能が奉納されます。
見どころ
- 山頂の本社:標高2,236mの鳥海山頂に鎮座し、伊勢神宮と同じく20年ごとに建て替える式年造営の制がある。現在の本殿は平成9年の造営
- 吹浦口の宮と蕨岡口の宮:山麓に置かれた二つの里宮で、山頂に登れない時期も参拝できる
- 国指定史跡の境内:山頂・吹浦・蕨岡の境内が平成20年に国の史跡に指定された
- 古文書(重要文化財):北条義時の雑掌が連署した鎌倉幕府奉行人連署奉書と、北畠顕信の自筆の寄進状が伝わる
- 鰐口(県指定文化財):暦応5年(1342)の奉納で、「鳥海山」の名が文字で現れる最古の例とされる
参拝の案内
- 住所
- 〒999-8521 山形県飽海郡遊佐町大字吹浦字布倉1番地(吹浦口の宮)
- アクセス
- 吹浦口の宮:JR羽越本線「吹浦駅」から徒歩約7分
- 蕨岡口の宮:JR羽越本線「遊佐駅」から車で約10分
- 山頂の本社:各登山口から徒歩約5〜6時間(開山期のみ)
- 参拝時間
- 口の宮は参拝自由・無休。山頂の本社は開山期のみ参拝でき、9:00〜18:00(例年9月下旬〜6月下旬は閉鎖、天候により前後)
- 御朱印
- 確認中 吹浦口の宮の授与所で御朱印を授与(公式の感染症対策の案内に授与所での御朱印の記載あり)。受付時間・初穂料・直書き/書き置きの別は確認できず
由緒・信仰
- 社格など
- 式内社(名神大社)・出羽国一宮・旧国幣中社・神社本庁別表神社
- 創建
- 欽明天皇25年(564)に鳥海山上に鎮座したと伝わる。貞観4年(862)に官社に列した
- 主な行事
- 吹浦口の宮例大祭(5月4日・5日、吹浦田楽を奉納)
- 蕨岡口の宮例大祭(5月3日、蕨岡延年を奉納)
- 鳥海山夏山開祭(7月1日)
- 鳥海山火合せ神事(7月14日)
- 五日堂大祈祷(1月5日)
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参考にした資料(5件・2026-10-16確認)
参拝時間・拝観料・御朱印の受付・駐車場は変わることがあります。お出かけ前に公式の案内をご確認ください。