淡路島の中部、淡路市多賀に鎮座する淡路国の一宮で、兵庫県で唯一「神宮」を名乗る神社です。古事記・日本書紀には、国生みと神生みを終えた伊弉諾尊が淡路に幽宮を構えて余生を送ったと記され、その御陵の地を神域としたのが起こりと伝えられます。現在の本殿は明治時代に御陵の上を整地して移されたもので、周囲の神池はかつての濠の名残とされます。境内には二本の楠が寄り添うように一体となった夫婦大楠がそびえ、夫婦円満や縁結びを願う参拝者が多く訪れます。地元では「一宮さん」と呼ばれて親しまれ、1月の粥占祭や4月の例祭など、古くからの神事が今も続いています。
見どころ
- 夫婦大楠: 二株の楠が成長の途中で一つに合わさったとされる樹齢900年超の大木で、兵庫県の天然記念物。
- 本殿・中門: 本殿は明治期に御陵の上から現在地へ移されたもの。檜皮葺で左右に翼廊が伸びる中門は珍しい形式。
- 放生の神池: 御陵を囲んでいた濠の名残とされる池で、太鼓橋が架かる。
- 陽の道しるべ: 神宮を中心に夏至・冬至の日の出・日の入りの方角にある聖地を示したモニュメント。
- 淡路市指定文化財の神像群(9躯)など、古い信仰を伝える文化財も残る。
参拝の案内
- アクセス
- JR舞子(高速舞子)から高速バスで津名港へ(約38分)、淡路交通バスに乗り換え約25分「伊弉諾神宮前」(神宮前)下車すぐ
- 三宮・舞子から「伊弉諾神宮前」への直通高速バス(あわ神バス)あり(1日数便)
- 車: 神戸淡路鳴門自動車道 津名一宮ICから約3.5km
- 駐車場
- あり 約30台・無料(旅行情報サイト掲載。参拝者用)
- 参拝時間
- 境内は終日参拝可。授与所は9:00〜17:00(元日は0:00〜17:00)
- 混雑する時期
- 1月15日の粥占祭は島の内外から多くの人が訪れる
- 4月20〜22日の春の例大祭は多くの人でにぎわう
- 桜は4月上旬が見ごろ(淡路島観光協会)
由緒・信仰
- ご祭神
- 伊弉諾大神(伊弉諾尊)・伊弉冉大神(伊弉冉尊)
- 社格など
- 式内社(名神大社)・淡路国一宮・旧官幣大社・神社本庁の別表神社
- 創建
- 国生みを終えた伊弉諾尊が淡路の多賀に幽宮(かくりのみや)を構えて余生を過ごした地に、その御陵を祀ったのが始まりと伝わる(記紀の記述による)
- 主な行事
- 粥占祭(毎年1月15日。前日夕から粥炊神事)
- 例祭(毎年4月22日。4月20〜22日に関連行事)
- 除虫祭(7月の半夏生の日)
Googleマップで経路を見る
参考にした資料(6件・2026-10-16確認)
参拝時間・拝観料・御朱印の受付・駐車場は変わることがあります。お出かけ前に公式の案内をご確認ください。