富岡市の鏑川左岸の段丘に鎮座する上野国一宮です。古代の物部氏の流れをくむ一族が氏神の経津主神をまつったのが始まりとされ、養蚕や機織りの神とも伝わる姫大神をあわせてまつります。平安時代から上野国で最も格の高い社として崇敬され、中世には上杉・北条・武田、近世には徳川氏の庇護を受けました。参道の石段を上って総門をくぐると、今度は石段を下った谷あいに社殿が現れる「下り宮」の造りが大きな特徴です。家光が建て、綱吉が極彩色に修理した本殿・拝殿・楼門は重要文化財で、本殿は内部が二階になった独特の構造です。鹿の骨で吉凶を占う鹿占神事など、古い特殊神事が今も多く受け継がれています。
見どころ
- 下り宮の境内:石段を上って総門をくぐった後、石段を下って社殿に至る珍しい配置で、「下り宮」と呼ばれる
- 本殿・拝殿・楼門(重要文化財):寛永12年(1635)に徳川家光が造営し、元禄11年(1698)に綱吉が極彩色の漆塗りで修理した。本殿は内部が二階構造の「貫前造」と呼ばれる独特の形式
- 白銅月宮鑑(重要文化財):唐代の鏡で、月の世界のかえるが描かれていることから交通安全の「無事かえる」守の由来となっている
- 藤太杉とスダジイ:藤原秀郷の奉納と伝わる樹齢約1200年の大杉と、樹齢推定1000年の富岡市指定天然記念物のスダジイ
- 楼門内の墨書:元禄の修理に携わった647人の名前や落書きが板壁に残り、当時の世相を伝える
参拝の案内
- 住所
- 〒370-2452 群馬県富岡市一ノ宮1535
- アクセス
- 上信電鉄「上州一ノ宮駅」から徒歩約15分(JR高崎駅から上信電鉄で約45分)
- 車:上信越自動車道 富岡ICまたは下仁田ICから約20分
- 駐車場
- なし 神社専用の駐車場は特にないが、総門付近は駐車禁止になっていない。総門から西へ進むと市営の無料駐車場があり、大型バスはこちらを利用(公式)。正月(12/31〜1/3)は臨時駐車場を設営、令和8年からは「神社裏駐車場」新設と合同庁舎駐車場の利用に変更
- 参拝時間
- 総門は通年開門で24時間参拝できる(公式)。祈祷受付は8:30〜15:00、授与品・御朱印は16:30まで
- 御朱印
- 直書き・書き置き 社務所で御朱印帳への記帳(直書き)と紙片の書き置きの両方に対応、いずれも500円。受付は16:30まで(正月期間は9:00〜16:30頃)。無記帳の御朱印帳のみの授与はしていない
- 御朱印帳
- 新規御朱印帳 2,000円(令和8年正月の案内。通常案内ページでは1,500円の記載が残る)
- 混雑する時期
- 正月(12月31日〜1月3日)は臨時駐車場が設けられる。令和8年からは神社裏駐車場と合同庁舎駐車場を利用
- 元旦に太々神楽が奉納される
由緒・信仰
- 社格など
- 式内社(名神大社)・上野国一宮・旧国幣中社・神社本庁別表神社
- 創建
- 社伝では安閑天皇元年(534)3月15日、物部君姓の磯部氏が氏神の経津主神をまつり、蓬ヶ丘綾女谷に社を定めたのが始まりと伝わる
- 主な行事
- 例大祭(3月15日。太々神楽を奉納)
- 鹿占神事(国選択・群馬県指定無形民俗文化財の鹿占習俗)
- 御戸開祭(春・秋。勅使門が開かれる)
- 式年遷宮(12年ごと。申年12月12日に仮殿遷座祭、翌酉年3月13日に本殿遷座祭)
- 元旦の太々神楽
Googleマップで経路を見る
参考にした資料(6件・2026-10-16確認)
参拝時間・拝観料・御朱印の受付・駐車場は変わることがあります。お出かけ前に公式の案内をご確認ください。